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刺身とユニバーサルデザイン


東京都新宿区の高田馬場に日本点字図書館があります。


1940年に創立され、点字図書・録音図書の貸出し、製作などを行い、全国の視覚障害者の読書環境の充実のために活動しています。


同法人と公益財団法人共用品推進機構が主催して視覚障害のある方のアイデアのコンテストを開催しています。

「目が見えない・見えにくい私だから考えついたとっておきのアイディアコンテスト」です。



2017年の最優秀賞(一般の部)は「お醤油シートわさび味」でした。


視覚に障害がある方は刺身などを食べるときに醤油やわさびを適量つけることに支障があります。


これを解決するアイデアとしてあらかじめそれぞれ適量の醤油とわさびを一体化させたシートが提案されています。


これまでも醤油をシート状にしたものやわさびをシート状にしたものはそれぞれ存在していました。しかしこれらを一体にするというのは斬新な発想です。


これは指先の不自由な高齢者や箸に不慣れな文化圏の外国人にとっても有効なアイデアです。


まさに障害者の「困った」をみんなの「良かった」に変えるアイデアです。

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