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マスクとユニバーサルデザイン
マスク着用義務が緩和されても引き続き「マスクを着用する意思がある」と答えた人の割合は76.7パーセントに達しています(第一三共ヘルスケアのアンケート)。 https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2212/19/news128.html また、2023年のうちにマスク着用が不要になるかという医師に対するアンケートでは6割が否定的でした。 https://www.m3.com/news/open/iryoishin/1106200 まだまだマスクが必要な時代は続きそうです。 しかし、マスクにはいくつかの弊害もあります。 ①健康上の理由でマスクの着用ができない(感覚過敏、呼吸器の病気など) ②息苦しい ③熱中症のリスク ④眼鏡がくもる ⑤表情が見えない、飲食しづらい などです。 この弊害を緩和してくれるマスクがあります(3分9秒から)。 「風の音マスク」です。 このマスクは新開発ワイヤーによりマスク自体を使用シーンに応じて変形させます。 これによって、対面での会話や人混みの中では「3密モード」でしっかりガ
2023年1月1日


おせちとユニバーサルデザイン
おせちが販売され始める時期になりました。 高齢化が一層進む中、高齢者が食べやすいおせちが開発、販売されるようになっています。 高齢者は、噛んだり(咀嚼)飲み込んだり(嚥下)する機能が落ちるため、むせたり、こぼしたり、丸飲みしたりなどしやすいだけでなく、最悪の場合には誤嚥性肺炎、窒息などの重大事故につながります。 たとえば板前魂の「やわらかおせち」は、おいしさを維持しながら歯ぐきで潰せるやわらかさを実現しています。 https://itamae.1osechi.com/shop/g/g311600/ これによって誤嚥や窒息などの万一の事故が起きないよう配慮されています。 さらに優れているのは食べやすさに配慮されている点は違うものの他の家族と同じ見た目のものを食べられるということです。 自分だけ他の家族と違うものを食べなければいけないというのは孤独感、疎外感の原因になります。 一年に一度の正月に食べるおせち料理ならなおさらです。 この「やわらかおせち」ならその心の負担を下げられます。 安全の面だけでなく、心の面までユニバーサルデザインに配慮されたおせ
2022年12月1日


段差とユニバーサルデザイン
10月10日は転倒予防の日です。 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_21393.html 転倒の最大原因は段差です。 たとえ室内であっても部屋と廊下の境、家具の脚、ふすまの敷居部分など段差がたくさんあります。 特に高齢者にとってはわずか数ミリの段差でも危険です。 車椅子利用者にとっても10ミリ以上の段差は移動の支障になります。 このような段差を解消する手段としてはもちろんリフォームがあり、そのための公的支援があります。 介護保険の場合、要介護認定を受けていることを前提に上限18万円までの支給が受けられます(住宅改修費)。 しかし費用がかかる、家屋の構造がリフォームに向かない、賃貸物件であるなどの理由でリフォームできないことがあります。 その場合、味方になってくれるのが簡易設置型スロープです。 やわらか段差解消スロープ「痛くないぞ」は、安価で簡単に室内に設置できるスロープです。 柔らかい素材でできているためぶつかっても痛くない、はさみで切ることができるので様々な場所に設置できるなどの利点や、ロボット掃除機が屋内の
2022年10月1日


情報アクセスとユニバーサルデザイン
2022年5月25日から「障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法」が施行されています。ユニバーサルデザインを情報アクセスの観点からも実現しようとするものです。 https://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/jouhousyutoku.html 障害者による情報の取得利用・意思疎通にあたり ①障害の種類・程度に応じた手段を選択できるようにする ②住んでいる地域などに関係なく等しく情報取得ができるようにする ③障害の有無にかかわらず同一内容の情報を同一時点において取得できるようにする ことなどを定めています。 また、この施策が障害者でない者にとってもメリットがあることについても触れられていることも特徴です(4条)。 障害者に対する情報保障(障害にかかわらず人間が本来得られるべき情報を提供すること。点字、手話などが代表例)のために重要な法律です。 この観点から画期的なイスラエル生まれの製品があります。 オーカムマイアイ2です。 メガネのフレームに取り付けられる小型・軽量の機械で、①パンフレットなどの文字
2022年8月1日


ゲームとユニバーサルデザイン
eスポーツとはテレビゲームなどの対戦を、スポーツ競技として行う場合を指す言葉です。 このeスポーツは肉体を使ったスポーツと比べて障害によるハードルが比較的低いのが通常です。 このテレビゲームと障害者の相性の良さからユニバーサルデザイン性に優れたゲームが開発されています。 たとえば日本のゲーム「ベヨネッタ2」は海外の障害者支援団体からユニバーサルデザインの観点からもっとも優れたゲームであるとして表彰されています。 https://mmohuts.com/news/ablegamers-2014-reveals-accessible-mainstream-goty-award/ (英語のウェブサイトです) またゲームを使って障害者の自立支援、雇用促進につなげようという試みも行われています。 一方ハードルも残っています。 例えば視覚に障害がある場合は当然画面の認識は困難ですが、かといってゲーム内情報をテキスト読み上げや拡大、色の反転などの手段で伝えようとするとゲームが中断されたり、ゲームへの没入感を損なったりするなどの問題があります。...
2022年7月25日


ドリンクとユニバーサルデザイン
冷蔵庫にコーラがあると思って飲んだらめんつゆだった、というのは昔からある笑い話です。 同じような形でも中身が違う場合に識別しやすくすることはユニバーサルデザインの観点から見ても重要な課題です。 ペットボトルについてこの課題を解決してくれるアイデア商品があります。 ペットボトルマーカー(東海電子印刷株式会社)です。 ペットボトルの首部分につけて、他のペットボトルと区別することができます。 冷蔵庫やイベントのときなど複数のペットボトルが一カ所に並んでいるときに役立ちます。 ユニバーサルデザインの観点からさらに優れているのは区別する手段がマーカーの色、アルファベット、自分の名前と複数用意されていることです。 識別手段を複数用意することもユニバーサルデザインの観点からは重要です。 これによって外国人、子ども、目の不自由な人などでも識別しやすいように配慮されています。 傘などにも応用が期待できる優秀な製品です。 Written by 法律事務所アイディペンデント
2022年7月18日


寿司とユニバーサルデザイン
喉に詰まらせると危険な食べ物というイメージのあるのはもちろん餅ですが、実は寿司も喉に詰まらせて窒息する事故(誤嚥事故)を起こしやすい食品です。 調査によれば事故原因としては5位、誤嚥した場合重症化する割合ではなんと餅(54.7%)に次ぐ2位(44.7%)です。 寿司ねた(特にマグロなど筋があるもの)が噛み切りにくかったり、海苔が喉に貼り付いたりすることなどが要因です。 しかし寿司は高齢者にももちろん人気です。 介護施設利用者対象の調査ではほぼ常に寿司が「食べたい食品」のトップです。 そして食べたい食品をしかも経口摂取できることは心身の健康維持のために非常に重要です。 この食べたい食品トップである寿司の提供と誤嚥事故防止を両立させる画期的な技術があります。 「にぎらな寿司」です。 なまぐささの原因となる成分を中和する、デンプンの糊化を抑制する、浸透圧を高めるなどの分子調理メソッドを用いて、おいしさ、触感、香りを保ったまま誤嚥事故防止を実現しています。 ユニバーサルデザインの観点からもすばらしい技術です。 Written by 法律事務所アイディペン
2022年7月11日


シルバーカーとユニバーサルデザイン
歳を重ねても自分の力で安全に外出できるようにしてくれる強い味方がシルバーカーです。 まさにユニバーサルデザイン製品ですが、課題もあります。 シニア層のうち、かなりの方にシルバーカー使用に抵抗感があるのです。 特に男性では30%以上、女性でも20%以上が抵抗があると答えている調査結果があります。 当事者の意見を踏まえ、おしゃれで使用に抵抗感のないシルバーカーの開発が進められてきました。 さらにフランスベッド株式会社は体の横から引くタイプのシルバーカーを発売しています。 https://francebed.shop-pro.jp/?pid=92127903 一方、シルバーカーの中には座る機能を備えているものがあります。 これは本来の対象であるシニア層以外に子育て層にも売れているそうです。 確かにベビーカーにはない機能で便利です。 シルバーカーは1970年に日本で発売されて以来長い歴史をもつ古い製品ですが、利用者の意見に寄り添うことで新しい展開が生まれます。 Written by 法律事務所アイディペンデント
2022年7月4日


改札口とユニバーサルデザイン
駅の改札口で「ピン・ポーン」という音が鳴っていることがありますよね。 これは何の音だろうと思われた方はおられないでしょうか。 これは誘導案内用音サインです。 視覚障害者の方などに改札口の場所を案内しています。 このような音サインはほかに駅のホーム、エスカレーター、トイレ、歩行者用信号のチャイムなどにも導入されています。 しかし、課題もありました。視覚障害者の方からは、音量が小さすぎる、統一されていないため混乱する、ほかの音に紛れて聞こえない、あるいは先ほどの改札口の例ではSuicaやPASMOなどを自動改札機に触れる音の方が聞き取りやすく、こちらの方がむしろ案内になっているなどの指摘がされていました。 このような問題意識を踏まえ、音サインを統一する国際規格が日本から提案され、これが採用されています。 https://journal.meti.go.jp/60sec/1357/ 日本は世界でもっとも高齢化の進んだユニバーサルデザインへの需要がもっとも強い国ですが、このピンチをチャンスに変える、すばらしい成果です。 Written by 法律事務所ア
2022年6月27日


プレゼンとユニバーサルデザイン
私事で恐縮ですが、先日あるセミナーに参加してきました。 講師がスライドを使いながら一生懸命説明してくれるのですが、想いが強すぎるのか、説明が細い字で、しかもぎっしり詰め込まれており読みにくいことこの上ありません。 しかも、配付資料がないため、内容が十分に理解できずに終わってしまいました。 ディスレクシア(難読症)という障害があります。俳優のトム・クルーズが自分がディスレクシアであることを公表したことで話題になりました。文字を判読しにくいという障害で、たとえば「b」と「d」の区別が難しいことなどが報告されています。 ディスレクシアの方の割合は一説によると人口の10パーセント程度にも及ぶといわれています。 また、高齢者の方は、水晶体の白濁・黄変や弾力性の低下、レンズの厚みを調節する筋力の低下などが原因でものの見え方が変化した結果、一部の字が見えにくくなります。 先日のセミナーは、もったいないことにディスレクシアの方や高齢者の方には不親切な内容になってしまっていました。 内容がすばらしくても、表現の仕方で伝わらない人がいることは、情報の送り手受け手双方
2022年6月20日


横断歩道とユニバーサルデザイン
今や生活に欠かせないGoogleマップですが、最近少し変化があったことにお気づきでしょうか。 まだ都市部のみですが横断歩道がマップ上に表示されるようになりました。 もちろん歩行者にとって安全に道路を横断するために重要な役割を果たすのが横断歩道です。 子どもたち、高齢者、障害者にとってはさらに重要です。 これまでは地図やマップソフトでその情報を事前に把握することができませんでしたが、東京の一部などでスマートフォンを使って簡単に横断歩道の位置を確認できます。 ユニバーサルデザインの観点から有用な改善です。 この横断歩道情報の収集については日本企業が特許を取得しています(特許第6996623号、日本電信電話株式会社)。 空撮画像から横断歩道の有無や位置を正確に、誤りなく検出する技術です。 横断歩道以外にも障害物や段差の存在など屋外のユニバーサルデザイン情報の収集を人による実際の踏破のみで行うのは限界がありました。 横断歩道以外にも応用可能なすばらしい発想です。 Written by 法律事務所アイディペンデント ---- ※詳細をお知りになりたい方は特
2022年6月13日


道案内とユニバーサルデザイン
ようやく海外からの観光客受入れが再開されつつあります。 外国人観光客にとって重要なサービスの一つが道案内です。 しかし、当然言語の壁があります。 このようなとき、役に立つアプリがあります。 「しゃべり描きアプリ」です。 特許技術を用い、自分が話した言葉を音声認識でテキスト化...
2022年6月6日


薬とユニバーサルデザイン
錠剤などの薬の包装として現在主流なのはPTP包装シートと呼ばれるものです。 このシートは薬の劣化を防止できる反面、事故も報告されています。 誤って薬をシートごと飲み込んでしまった結果、食道や胃腸に穴が開いてしまう事故です。...
2022年5月30日


ライターとユニバーサルデザイン
最近のライターはレバーが重く、固くなっています。 子どもによる誤使用により事故が相次いだことをきっかけに国の安全基準が改正されたためです。 安全な反面、火をつけるには強い力が必要です。 加齢などにより指の力が衰えていたり、指先にケガをしていたり、障害があったりする場合にはライターによる着火が難しいほどの重さと固さです。 ライターではなくマッチを使うことも考えられますが、マッチの使用も子どもの誤使用による事故の可能性は排除できません。 これを解決してくれるアイデア商品があります。 「軽着火」シリーズです。 てこの原理を応用して、力が弱くても着火できます。操作も拳を握るだけと簡単です。 誤使用を防ぐため安全ストッパー機構も設けられています。またこの「軽着火」シリーズとライターを分けておいておけば子どものいたずらによる事故も防げます。 ユニバーサルデザインと安全性を両立してくれる製品です。 Written by 法律事務所アイディペンデント
2022年5月23日


ソファーとユニバーサルデザイン
応接間には、よく来客向けにふかふかのすてきなソファーがあります。 高級感があります。 しかしこのふかふかのソファー、実はシニア層のお客様には不便です。ときには危険なこともあります。 足の筋肉が衰えやすいシニアにとって、ふかふかのソファーは、膝を痛めたり、立ち上がる際にバラン...
2022年5月16日


納豆とユニバーサルデザイン
納豆のたれやからしの袋が開けにくくて困る、うまく開けられず飛び散って困ったという経験はないでしょうか。 加齢などにより指の力が弱くなっている高齢者、ケガや障害により指先などが不自由、力が入りにくい人にとってはさらに困りものです。...
2022年5月9日


米とユニバーサルデザイン
4月、日本介護食品協議会が創立20周年を迎え、ロゴが選定されるとともに20周年記念ページが開設されています。 https://www.udf.jp/20th/ 同協議会が普及啓発を図っているユニバーサルデザインフードとは、日常の食事から介護食まで幅広く使える食べやすさに配慮...
2022年5月2日


観光とユニバーサルデザイン
「障害者差別解消法」という法律があります。 この法律は、自治体や民間事業者に対して、障害者が生活するにあたってのハードルを取り除くよう合理的な配慮をすること、たとえば「店舗に設備(スロープなど)を設置すること」、「介助者などによる手助けをする体制を整えること」などの実施を求めています。 これを受け、JR東日本の日光線では、車内アナウンスを文字化して日本語や英語などでスマホへ配信するシステムの実証実験を行っています。 https://www.nikkei.com/article/DGXLRSP466733_Q7A221C1000000/ また、日光市は、障害者自身が実地調査をしたうえで、バリアフリーマップを作成しています。 https://www.city.nikko.lg.jp/shakaihukusi/201903nikkobarrierfreemap.html 「日光を見ずして結構と言うなかれ」という格言まである、日本有数の観光地日光ならではの先進的な取り組みです。 昨日某駅で外国人の方から道を尋ねられました。 しかし、彼女の言う「じんじゃー
2022年4月25日


歯磨きとユニバーサルデザイン
歯磨きをしないことは虫歯だけでなく、一説にはさまざまな病気の原因にもなるとされています(※)。 しかし、歯磨きは腕の不自由な方、要介護の方にとっては負担の大きい作業です。 小さな子どもにとっても同じです。 そこで、早稲田大学と株式会社Genicsが全自動歯ブラシを開発しまし...
2022年4月18日


車止めとユニバーサルデザイン
車道と歩道の間にある柱状の車止め(ボラード)は歩行者が車道に不用意に出てしまうことを防ぐ重要な役割を果たしています。 一方、リスクも存在します。 夜間、ボラードに通行人が衝突し、思わぬ事故をもたらすおそれがあることです。 特に高齢者や障害者にとっては危険です。...
2022年4月11日
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