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お薬手帳とユニバーサルデザイン
みなさま、お薬手帳をお持ちでしょうか。飲んでいる薬の種類、用法・用量から、トラブルがあったときの緊急連絡先まで記載された便利で安心な手帳です。 薬の飲み合わせや副作用のリスクを下げるのにも役立ちます。2016年4月からはお薬手帳を持参すると自己負担額が減免されるという制度も始まりました。 しかし、このお薬手帳は、当然文字で記載されていますから、日本語を理解できない外国人にも、認知症などにより判断能力が低下している人にも不便です。 これを解決するシステムが発明、開発されています(※特開2017-142665、東日本メディコム株式会社)。このシステムは、コンピュータを使うことで、自動的に患者の属性に応じて、お薬手帳や薬袋はもちろん、スマートフォンやパソコンなどの電子機器に薬の用法・用量、注意事項について外国語や分かりやすい図柄を表示できます。 分かりやすい図柄が表示されるため、このシステムは外国人や認知症などの人に限らず、子どもたちにも安心です。また、たとえ日本人で判断能力が十分でも、高熱でもうろうとしているような場合には、「この薬はグレープフルーツ
2021年4月12日


音のユニバーサルデザイン
街では音声アナウンスがあふれています。 しかし、聴覚障害者の方には聞こえません。電光掲示板などが設置されていても、常にアナウンスと同じだけの情報が提供されているわけではありません。空港や駅のスタッフに尋ねようにもコミュニケーションが取れるとも限りません。 この問題は事故などのトラブルがあった場合にはさらに重大です。 この問題を解決し、音の世界でのユニバーサルデザインを実現するシステムをヤマハ株式会社が開発しました(特許第5871088号、特許第5887446号、※)。 この特許技術を用いたアプリが「おもてなしガイド」です。 https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.yamaha.omotenashiguide&hl=ja このアプリはアナウンスをスマートフォンなどの端末上で即座に文字として表示できます。 そして、日本語だけでなく、英語のほか5カ国語でも表示が可能な点も優れています。 聴覚障害者だけでなく、日本語が理解できない外国人にも、騒々しい場所でアナウンスが聞き取れなかった場合にも
2021年4月5日


ノートとユニバーサルデザイン
気候や体調などが原因で指先が乾燥し、ノートのページがめくりにくくなってしまうこと、たまにありますよね。 指を舐めてめくることもできますが、衛生面が気になります。また、そもそも周りに人がいたり、みんなで使っているノートだったらできませんよね。 この問題は、障害により手のしびれ、まひ、ふるえがある方にはもっと深刻な問題です。 これを解決してくれるノートがあります。コクヨ株式会社「パラクルノ」です。 普通のノートは裁断面(表紙を上側にした場合の右側)が垂直になっています。 しかし、このパラクルノは裁断面が斜めになっています。 これによってなめらかにページをめくり、簡単に目的のページを開けます。 手のしびれ、まひ、ふるえがある方にとっては福音となるノートです。 実は、このノート、手のしびれなどがあったり、指が乾燥したりしているような場合以外でも便利に使えます。特に便利なのは、スマートフォンで会話しながらメモを取る場合です。 最近はメモをスマートフォンで取ることが多いですが、当然スマートフォン自体を会話で使っている場合にはそれができません。...
2021年3月29日


もちとユニバーサルデザイン
嚥下障害という言葉をお聞きになったことがあるでしょうか。食べ物などを呑み込む機能がうまく働かないことです(※1)。嚥下障害は、誤嚥(呑み込んだ食べ物などが誤って気道に入ること)の原因です。 この誤嚥による事故は、正月にもちを喉に詰まらせて高齢者が亡くなるという不幸なニュースの形でマスコミをよく賑わせています。 そればかりでなく、肺炎入院患者のうち誤嚥性肺炎によるものの割合は、80歳代では80パーセント以上、70歳代では60パーセント以上、60歳代でもおよそ半数、50歳代でさえ20パーセント以上になるなど、ニュースで報じられている以上に深刻な問題です(※2)。 しかし、誤嚥を防ぐために流動食ばかりというのでは生活の楽しみが失われます。 これを解決しようと、味や香りなど風味は普通の餅と同じでありながら、嚥下が難しい人でも安全に食べられるもちを名阪食品株式会社が開発しました(特許第6081004号※3)。 このもちは、原材料とその組み合わせの工夫、新しい製造方法などにより、見た目も風味も従来型のもちそのものでありながら、舌で容易に潰して飲み込むことがで
2021年3月22日


カラーユニバーサルデザイン
カラーユニバーサルデザインという言葉をお聞きになったことはあるでしょうか。色覚(色を識別する感覚)の異常に配慮したデザインです。 先天色覚異常の方は、日本人の場合、300万人以上いるとされています。色覚に異常がある場合、たとえば緑と青、紫と青の区別が難しくなったり、濃い赤がほとんど黑と同じように見えたりします。しかし、情報の受け手が誰かによってその伝達内容に差が出ると問題が生じます。 たとえば信号機が一部の人に見えにくい配色や構造になっている場合、その人には大きな不利益ですし、事故にも繋がります。 実は最近普及したLED信号機は色覚異常の方には見えにくく、実際に2人の方が亡くなるという不幸な事故も起きています。 https://mainichi.jp/articles/20160224/k00/00m/040/113000c このようにカラーユニバーサルデザインは人の生命にも関わるとても大きな問題ですが、デザイン性との両立が課題でした。 この点を解決する技術を株式会社リコーが開発しました(特開2018-10509、※1)。 これは、画像をカラーユ
2021年3月15日
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