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エレベーターとユニバーサルデザイン
大きめの商業施設や築浅のビルのエレベーター内部にはよく鏡が設置されています。これは防犯や身だしなみのチェックに便利です。しかし、もともとは車いす利用者の方のために設置されているものです。 つまり、車いす利用者の方がエレベーターから後ろ向きで出ようとした際、扉が開いているか、また、後方に人や障害物がないかを確認しなければ危険です。その際、後方確認のためにいちいち振り返らずともエレベーターから出られるようにしたものです(※1)。 この鏡、だらしない私は、車いす利用者の方がいらっしゃらない場合には、寝癖がついていないか、鼻毛が出ていないかのチェックにありがたく使わせていただいています。 エレベーターでは鏡以外にも低い位置に押しボタンがもう一組設置されていたり、扉の開閉時間を延長できたりなどの配慮が行われています。 車いす利用者向けのボタンを押した場合、扉の開いている時間自体が長くなる配慮も行われています。 これも、車いす利用者でなくてもけがをしたり乳幼児を連れていたりしているときなどはとてもありがたいですね。 これらの配慮もユニバーサルデザインは障害の
2021年3月1日


リモコンとユニバーサルデザイン
エアコン、テレビなど、家電の操作にとって便利なリモコンですが、高次脳機能障害の方、認知症の方、高齢者の方から見るとかえって不便が生じていることをご存じでしょうか。 リモコンを見つけられない、見つけられてもリモコンを取り違えてしまい意図した操作ができないことが多いのです。 神戸大学などの方がこれを解決する新しいリモコンを考案しました(特開2018-033049、※)。普通、リモコンといえば、平べったい形をしたかまぼこの板のような直方体で、1つの面だけにボタンが配置されているものが主流です。しかし、その形自体を変えてしまおうという発想に基づいています。 新しく考案されたリモコンは多角柱、たとえば三角柱の形をしていて、かつ、すべての面にリモコンのボタンが配置されています。そして、それぞれの面に各家電(たとえば、エアコン、テレビ、照明)のボタンが分けて配置されています。これによって複数のリモコンを一台にまとめておくことができ、見つけやすくなります。 また、このリモコンの特長は、リモコンが自立するようにできていることも挙げられます。 リモコンが見つけにくい
2021年2月27日


ユニバーサルデザインの力
イグ・ノーベル賞をご存じでしょうか? ノーベル賞をもじって、「人々を笑わせ、そして考えさせた」研究に贈られる賞です。 この賞を、2011年に日本の研究者が受賞しています。受賞理由は「火災など緊急時に眠っている人を起こすのに適切な空気中のわさびの濃度発見と、これを利用したわさび警報装置の開発」です。 身近な食品を使って警報装置といえば音声情報によるものだという固定観念を覆した、楽しい発明ですね。 「わさび警報装置」は、聴覚障害者や耳の遠い高齢者、睡眠中、ヘッドホンをしているなどの事情で警報音が聞こえにくい人に対して危険を知らせることができるという点で、まさに「障害の有無、年齢、性別、人種等にかかわらず多様な人々が利用しやすいよう都市や生活環境をデザインする考え方」、つまりユニバーサルデザインに基づくものといえます。 この発明は、音声情報ではなく臭気で危険を知らせる、「臭気発生警報装置および異常事態報知方法」として日本や米国などで特許も取得しています。 もちろん、従来品とのコスト差など越えなければならないハードルはありますが、今後実用化が進み、既存の
2021年2月19日
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