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洗剤とユニバーサルデザイン
家庭で使われる洗剤が思わぬ事故の原因になることが増えています。 認知機能に障害のある方にとって洗剤は飲み物と区別しにくいため、誤飲が起きやすいのです。 単なる事故にとどまらず、亡くなった例も複数あります(※1)。 特にジェルボール型の洗剤は美味しそうでゼリーと区別しにくいため事故が多く報告されています(※2)。 認知障害のある方だけでなく、高齢者、子どもの誤飲事故も増えています。 洗剤は、もともと台所や洗面所などのドリンク・調味料類や歯磨き・洗口液など口に入れるものと一緒に置かれやすいことからリスクが高くなっていることや、消費者にアピールするため、最近は特にきれいで目立ちやすい色やパッケージになっていることも原因です。 現在のところ、洗剤の置き場所は高い場所にする、袋に入れる、保管場所を分ける、家族で話し合うなどの自衛策が有効です。 花王株式会社は、認知機能に障害があっても、目が不自由でも洗剤とそれ以外を区別しやすいよう、点字の付いたカテゴリーシールを無償で配布しています。 すばらしい試みだと思います。 ---- ※1 http://www.ji
2021年7月19日


ユニバーサルデザインフード
7月11日はユニバーサルデザインフードの日です。 ユニバーサルデザインフードとは、「日常の食事から介護食まで幅広くお使いいただける、食べやすさに配慮した食品」です(※1)。 ユニバーサルデザインフードは、食べる人のかむ力の状態に応じて容易にかめる/歯ぐきでつぶせる/舌でつぶせる/かまなくてよいなどとカテゴリーわけされたうえ、パッケージにも分かりやすく表示されています。また、食べる人の飲み込む力の状態にも配慮してとろみの状態も主に4段階で表示しています。 出典:日本介護食品協議会 https://www.udf.jp/outline/udf.html しかも、気になる味や見た目は通常の食品と遜色ないレベルまで向上しています。 個人的な経験で恐縮ですが、私は、先日検査入院のため悪名高い病院食のお世話になりました。そのあまりのおいしくなさに、一日も早く病院でもこれらのフードを導入してくれないかと思ったほどです。 このユニバーサルデザインフードの日本市場は、急速に進む社会の高齢化に伴い、生産量でも金額でも、年率10パーセント以上成長するなど急拡大していま
2021年7月12日


色とユニバーサルデザイン
日本人の総人口のうち、約290万人、約40人に1人が先天的に色覚に障害があるとされています。 また、2003年より前は学校で色覚の検査が行われていましたが、2003年より定期健康診断の必須項目から外されました(2016年から形を変えた形で再開されました)。 そのため、自覚がない方が相当おられるといわれています。 ユニバーサルデザインのためにはすべての人々に見やすい配色が望ましいですが、一つ一つ確認していくことはなかなか難しい作業でした。 しかし、スマホを使って簡単に確認できるアプリがリリースされました。 「色のシュミレータ」です。 対象にスマホをかざすだけで色覚障害のある人にどのように見えるかを教えてくれます。 たとえば新幹線の電光掲示板の場合は以下のようになります(下段が色覚障害のある人にどのように見えるかを示したものです)。 JR東日本は、電光掲示板の導入にあたり、様々な人の意見を聴いて見やすさを検証したそうです。残念ながら色による差異は失われてしまっていますが、確かに情報を読み取ることはできますね。 一方、まったく意識しないでデザインすると
2021年7月5日


お弁当とユニバーサルデザイン
ケーキの上にはよくプラスティックでできたデコレーションが乗っています。かわいらしいですがこのデコレーションは事故の原因になることがあります。 たとえば、50歳代の方がカフェで食事中にケーキの上のプラスティックを誤飲してのどに詰まらせ、救急搬送され手術したという事故が報告されています(※1)。 注意していてもプラスチックが割れていたり、ケーキの中に埋まってしまっていたりすると大人でも気づきにくくなりますから危険です。 この方は幸い1週間未満の治療で回復されましたが、小さな子どもや高齢者の場合でしたらもっと重大な事故に繋がるおそれがあります。 このような食べ物と食べられないものが混在していることから生まれる危険は視覚に障害がある場合もっと大きくなります。 特に危険だとの指摘が多いのは、お弁当の中に入っている緑色のギザギザしたシート(バラン)です。 食事の際に区別できず、バランごと口に入れてしまうからです。視覚障害者の方からは食べられるバランを作ってほしいとの要望が寄せられていました。 そこで最近注目されているのがお弁当に入れる食材それ自体をバランにし
2021年6月28日


おもちゃとユニバーサルデザイン
2021年6月15日、日本おもちゃ大賞2021が発表されました。 その中に「共遊玩具」部門があります。 共遊玩具とは、だれでも、目や耳が不自由でもみんなで遊べるおもちゃです。 共遊玩具の試みは30年前から始まり、現在では多くの楽しいおもちゃが生み出されています。 今年の共遊玩具部門の大賞は「ルービックキューブユニバーサルデザイン」(株式会社メガハウス バンダイナムコグループ)です。 https://www.megahouse.co.jp/megatoy/products/item/3127/ 色だけでなく、凹凸の形もそれぞれ違いを設けることにより、手触りを手がかりに面をそろえることができます。 目が不自由な子どもたちでも楽しめます。目が不自由か否かに関係なく、手触りだけを手がかりに面をそろえるという斬新な遊びができます。 ルービックキューブのような半世紀近い伝統をもつ製品でも、ユニバーサルデザインの観点から見なおすとさらにすばらしい製品が生まれます。 Written by 法律事務所アイディペンデント
2021年6月21日
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