車道と歩道の間にある柱状の車止め(ボラード)は歩行者が車道に不用意に出てしまうことを防ぐ重要な役割を果たしています。
一方、リスクも存在します。
夜間、ボラードに通行人が衝突し、思わぬ事故をもたらすおそれがあることです。
特に高齢者や障害者にとっては危険です。
このリスクを軽減する新しいボラードが開発されています(特許番号第3831231号(株式会社キクテック)※)。
太陽電池を備え夜間に点灯するボラードです。
事故を回避するためにボラードに反射材やランプなどをつけ通行人に注意を喚起するというアイデア自体は以前から存在していました。
しかし同発明の優れている点は、ボラードがもともと点灯・点滅しており、通行人が近づくと色(例:黄→赤)が変化し、点滅が高速になるということです。
通行人が近づいて初めて点灯・点滅を始めるタイプと比較し、注意を引きやすくなるだけでなく、突然の点灯・点滅が通行人を驚かせて別の事故につながるおそれも回避できます。
人の認知能力、認知特性を踏まえて発明されたユニバーサルデザインの観点から優れたボラードです。
Written by 法律事務所アイディペンデント
----
※詳細をお知りになりたい方は特許庁の開設した検索サイト
の「簡易検索」欄に「3831231」と入力して検索してみてください。
Comments