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映画とユニバーサルデザイン
視覚障害者や聴覚障害者の方には、これまでは手軽に映画を楽しむ環境が十分に整備されていませんでした。 当然ですが映像や音声による情報を受け取れないからです。 そこでスマホを使って視覚障害者や聴覚障害者の方であっても映画が楽しめるアプリがリリースされています。 UDCastです。 音声はスマホのイヤホン端子を、字幕はスマホやメガネの形をした器具(スマートグラス)のレンズを通して供給されます。 これまでは特別な設備が必要だったバリアフリー映画を個人が持っているスマホやスマートグラスを通して実現できる先駆的なシステムです。 興味深いのは視覚障害者や聴覚障害者の方向けだけでなく、副音声提供、外国人への字幕/吹き替え提供、美術館/博物館での利用などの試みも行われていることです。 たとえば映画「銀魂2」ではこのUDCastを使って監督・キャストによる副音声版が提供されており、監督・キャストが話す撮影中のエピソードや裏話などを聴くことができます。 最近の大ヒット映画では同じ映画を何度も映画館に足を運んで観るリピーターの方がいますが、このような試みがさらに広がれば
2022年2月21日


化粧品とユニバーサルデザイン
外見が似ているのに中身は違うものをどう区別するかはユニバーサルデザインの点から特に重要です。 あるコンビニの新商品シリーズが外見から区別しにくく議論を呼んだことは記憶に新しいところです。 化粧品にも同じ課題があります。 似たような色合い、形、大きさのものが複数あり、区別が難しいことがあります。 これを解決してくれるグッズを株式会社ファンケルが提供しています。 「ファンケル タッチマークシール」です。 凹凸のあるシールをあらかじめ容器に貼っておくことで、乳液か、美容液かなどを指で触れることで視覚に頼らず識別できるようにしてくれます。 点字ではなく、単純な形のマークの特殊印刷を採用していることも特徴です。 点字は、必ずしも視覚障害者に普及しているとはいえないため(厚生労働省の調査によると視覚障害者の日常的な情報入手手段として点字を挙げた人の割合は8.2パーセント(65歳未満)、7.4パーセント(65歳以上(年齢不詳を含む))、より広く受入れられやすい試みです。 さらに視覚に障害がなくても視力が低下している高齢者、ひいては洗顔中など目を閉じた状態で識別
2022年2月14日


信号機とユニバーサルデザイン
夕方などに信号機が見えづらいと思われたことはないでしょうか。 これを解決しようと導入されたのがLED信号機です。 LED信号機は視認性を向上させ、また西日が当たることにより信号が点灯しているかが分からない状態(疑似点灯)を防ぐことができます。 ユニバーサルデザインの観点から優れています。 しかし別の課題も生まれました。色覚障害がある場合、かえって見えにくいということが分かったのです。 ユニバーサルデザインを実現しようとした結果、別のユニバーサルデザインに関するハードルが生じたという残念な事例です。 税金を無駄にしないためにもユニバーサルデザインの設備導入や環境整備前には当事者のモニタリングが重要です。 せっかくユニバーサルデザインをうたっているにもかかわらず実際には不便が生じているという事例は信号機以外にも多く見られます。 たとえば多目的トイレ(だれでもトイレ)は広く導入されるようになりました。 しかし、実際に使用してみると①ゴミ箱などの備品が邪魔をして用を足せない、②ベビーシートが開いているとそもそもトイレに入れない、③ボタンが押しにくい場所に
2022年2月7日


通話とユニバーサルデザイン
電話をしていて相手の言葉を聞き逃してしまったり自分が何を話したのか忘れてしまったりすることはないでしょうか。 これは耳が遠くなったシニア層や難聴の方にはさらに大きな問題です。 この問題を解決しようとNTTドコモが電話の声を視覚化してくれるアプリをリリースしています。「みえる電話」です。 通話相手の言葉をリアルタイムで文字に変換し、スマートフォン画面に表示してくれます。 話したい内容を文字入力すると、通話相手に音声で伝えることもできます。発話しにくい方に有効です。 相手はこのアプリをインストールしている必要はありません。 残念ながら話し方や通信環境によっては完璧には文字化できていないという問題がありましたが、一般財団法人全日本難聴者・中途失聴者団体連合会は電話が聞こえにくい方を対象に電話利用での自動音声認識度ソフトの有効性を検証する実証試験を行いました。 さらなる精度の向上が期待されます。 Written by 法律事務所アイディペンデント
2022年1月31日


手すりとユニバーサルデザイン
最近の統計では、交通事故で亡くなられた方が5004人であるのに対し、転倒・転落・墜落で亡くなられた方は9673人です(※1)。 このように転倒・転落・墜落事故は交通事故以上に危険です。 この転倒・転落・墜落事故を防いでくれる重要な設備の一つが手すりです。 最近このようなちょっと変わった手すりを見かけたことはないでしょうか。特許技術を用いた画期的な手すりです。 http://www.qunetto-int.com/ (株式会社クネット・インターナショナル)(※2) これを使うと、階段を上るときは上を向いている部分を持って体を引きつけることが、また階段を下るときは横になっている部分で体を支えることができます。 その結果、これまでの直線的な手すりと比べて安全で楽に階段を上り下りできるという優れものです。 もちろん階段での事故で亡くなられる方の多くは高齢者ですが、高齢者でなくても実際に使ってみるとひざへの負担が軽く、特に重い荷物を持っているときには非常に楽に階段の上り下りができます。 ユニバーサルデザインはすべての人にとって役に立つということを体現してい
2022年1月24日
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