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とろみとユニバーサルデザイン


とろみはかに玉や五目あんかけなどのように料理をより美味しくしてくれます。


このとろみはバリアフリーのためにも大きな役割を果たしてくれます。


嚥下障害の方が飲食する際にこのとろみがとても大切だからです。


嚥下とは耳慣れない言葉ですが飲み込むという動作を指します。


この飲み込むという動作が難しい状態を嚥下障害といいます。


脳卒中や認知症、加齢などにより生じます。

たとえ障害でなくても手術後に嚥下機能が働かないこともあります。


事故の原因になりやすい食品というと餅やアメなどが思い浮かびますが、嚥下障害の場合水が特に危険です。

水は流動性が高く気管に入ってしまいやすいからです。

スプーン1杯の水で溺死するなどと表現されます。


これを解決してくれるのがとろみです。


とろみをつければ液体の流動性が低下しゆっくりと喉を通っていくため障害があっても飲み込みやすくなります。


飲料に混ぜてとろみをつけてくれる粉末が販売されています。


(株式会社クリニコ/とろみ調整食品シリーズ)


かつては唾液に含まれる成分(アミラーゼ)により分解されてせっかくのとろみが時間が経つとなくなってしまう問題がありました。


しかし技術革新によってこの問題が解決されたものが普及しています。


最近では病院や介護施設の自販機にもコーヒーや緑茶にとろみをつけてくれるものが登場しています。



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