Googleマップやヤフーマップのような地図によるナビゲーションは広く普及し、もはや日常生活に欠かせないサービスになっています。
しかし、ユニバーサルデザインの観点からはまだ発展の余地があります。
これらのナビは、最短ルートを基本としていくつかの候補を示したり、場合によっては選択肢として雨の日に屋根の多いルートを示してくれたりします。
もちろん便利ですが、たとえば視覚に障害のある方、高齢者の方には不便なところがあります。
最短ルートであっても段差・階段が多かったり、点字ブロックがなかったりすればこれらの方には最善ルートではないからです。
この点に着目した新しい試みが始まっています。
「だれでもナビ」です。
(android版)
(iOS版)
このアプリは、まだ、神戸市にある「しあわせの村」(公益財団法人こうべ市民福祉振興協会が運営する総合福祉施設)限定の試みですが、通常のナビでも提供されている最短ルート以外に段差・階段のないルート、点字ブロックルートも検索できるようになっています。
また、だれでもトイレや、AEDといった緊急性の高い設備へのルートも即座に探せる設計になっています。
正面からユニバーサルデザインに取り組んだナビは先進的です。
このようなナビが駅や空港、公共施設周辺でも使えるようになれば、たとえ障害者でなくても、重たい荷物を持っているとき、怪我をしているとき、体調の悪いときなど便利に使うことができます。
まさに障害者の「困った」をみんなの「よかった!」に変えてくれる可能性
を秘めたアプリです。
Written by 法律事務所アイディペンデント
Comments