エスカレーターはご存じのとおり歩く人が多く、そしてそのために首都圏では右側、大阪などでは左側を空け、その反対側にだけ人が立ち止まる習慣があります。
先を急ぐ人にとっては便利です。
しかし、一部の人にとっては危険な習慣です。エスカレーターの片方の側にしか立てない方がいるからです。
特に脳卒中などが原因で身体の左右どちらかに麻痺の症状が生じている(片麻痺)方にとってはとても危険です。
やむを得ず習慣に反した側に立ち止まっている人が怒鳴られたり、故意にぶつかられたりする事例も報告されています。
そればかりでなくエスカレーターには「速度が速すぎる」「ベルトをつかみにくい」「歩いている人と接触しそうになり怖い」などの声が寄せられています。
これを受け、エスカレーターに立ち止まって乗る努力義務を課す全国初の条例が10月より埼玉県で施行されます。
すべての人が乗りやすいエスカレーターのために注目される政策です。
Written by 法律事務所アイディペンデント
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