みなさま、お薬手帳をお持ちでしょうか。飲んでいる薬の種類、用法・用量から、トラブルがあったときの緊急連絡先まで記載された便利で安心な手帳です。
薬の飲み合わせや副作用のリスクを下げるのにも役立ちます。2016年4月からはお薬手帳を持参すると自己負担額が減免されるという制度も始まりました。
しかし、このお薬手帳は、当然文字で記載されていますから、日本語を理解できない外国人にも、認知症などにより判断能力が低下している人にも不便です。
これを解決するシステムが発明、開発されています(※特開2017-142665、東日本メディコム株式会社)。このシステムは、コンピュータを使うことで、自動的に患者の属性に応じて、お薬手帳や薬袋はもちろん、スマートフォンやパソコンなどの電子機器に薬の用法・用量、注意事項について外国語や分かりやすい図柄を表示できます。
分かりやすい図柄が表示されるため、このシステムは外国人や認知症などの人に限らず、子どもたちにも安心です。また、たとえ日本人で判断能力が十分でも、高熱でもうろうとしているような場合には、「この薬はグレープフルーツジュースと一緒に服用してはいけない」「この薬を服用している間は納豆を食べてはいけない」などという意外な注意事項を見落とす可能性があります。この場合に分かりやすい図柄もあわせて提示されていれば、万一のリスクを下げることができます。
既存のシステムに、ユニバーサルデザインの考え方を組み合わせることで外国人や認知症の人に限らず、薬を飲む多くの人にもっと安心を提供できます。
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詳細をお知りになりたい方は特許庁の開設した検索サイト
の簡易検索欄に
にて「特開2017-142665」と入力して検索してみてください。
Written by 法律事務所アイディペンデント
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